インターネット九条の会メルマガでは、多彩な立場での憲法に関する問題提起サイトや、多彩な立場で推進されている九条の会サイトを今後とも紹介して参りたいと思います。
さて、今回紹介するサイトは多彩な立場での憲法に関する問題提起サイトの中でも、キラリ光るひとつのサイトです。
こちらは「九条の会」そのもののサイトではありませんが、柔軟な視点で憲法について問題提起をしているサイトということで今回は「日本国憲法2.0」さんサイトを紹介いたします。
こちらのサイトは一般的に見ると「改憲サイト」に分類されるだろうな、とは思います。
しかし、こちらは、いわゆる「改憲」論者が設定するいわゆる「改憲サイト」らしい内容とは、かなり異なった提案をしています。
【インターネット九条の会メルマガ編集部】
【紹介サイト名】
日本国憲法2.0開発部
【紹介サイトアドレス】
【ブログ】
http://blog.goo.ne.jp/nihonkoku_kempou
【サイトの概要】
「自民党の憲法改正案と異なり、世界の安全と幸せを本当に実現するための改憲案『日本国憲法 2.0』を、情熱を込めて開発し、世に投じました。2006年2月6日にこの憲法草案を発表して以来、何万人もの人が見て考察してくれました。『改憲など絶対だめよ!』という護憲派の人も、『改憲を急ぐべきだ!』という改憲派の人も、どちらでもない人も、ぜひご検討ください。」
(サイトトップページ掲載の見解)
ということで、こちらのサイトでは、いわゆる「解釈改憲」を根絶するために国のシステムの根幹である憲法について「改正案」を提案していらっしゃいます。
gooブログ(http://blog.goo.ne.jp/)【gooのID(無料)を取得すれば、無料でブログを設置できます】を利用。ブログの「カテゴリ」の項目に目次から各章項目が割り振られ、そのカテゴリの中に憲法改正案が掲載されています。(155条文あまりの記載)
【サイト管理人さんへ取材】
この「サイト管理人さんへ取材コーナー」ですが、日本国憲法2.0開発部さんサイトでは「講演、番組出演、集会参加、記事執筆、質問回答等は、現在お引き受けしておりません。」との事でした。
そこで、おそるおそるコメント欄にてご連絡をしたい旨を記述したところ「サイト読者のコメント・トラックバック引用以外はOKです」と、その後の個別メールで素早くご丁寧な対応をいただきました。
ということで、日本国憲法2.03(何度かバージョンアップをされているようですね)「第8章戦争の防止」内の改正案を具体的に紹介しつつ、見解を申し述べたいと思います。
http://blog.goo.ne.jp/nihonkoku_kempou/c/fe3567ef0fd13749ecded02f96a258a6
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★日本国憲法2.0開発部さんの「憲法改正案」一部紹介
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第63条【戦争禁止】
日本は戦争の生んだ悲劇をふまえて、暴力の不毛(ふもう)さと非暴力による平和の重要性を世界の人々そして次世代の子供達に常に訴え、世界の国々と人々の良識を信じて、暴力によらない紛争解決を率先垂範(そっせんすいはん)しなければならない。
(2)日本は、戦争およびテロを、理由と形態にかかわらず行ってはならない。
(3)日本は、たとえ、自衛、集団自衛、共同防衛、先制攻撃、先制防御、外国への協力、外国からの協力要請、外国の治安維持、多国籍軍(たこくせきぐん)、国連平和維持活動(PKO、Peacekeeping Operations)、国連平和維持軍(PKF、Peacekeeping Forces)、抑止、報復、対抗、懲罰(ちょうばつ)、局所的(きょくしょてき)事態、緊急事態または人道(じんどう)支援等という名分をもっても、次の各号を直接または間接に行ってはならない。
1 戦争またはテロとしての武力行使
2 武力による威嚇(いかく)
3 戦争のための役務(えきむ)、物資、武器、資材、弾薬、燃料、食料、飲料、日用品または医薬品の提供、補給または運搬
4 戦争のための情報処理および通信
5 その他戦争の後方支援に属する活動
そして、国際紛争解決のための手段として、日本は次の各号の行為を直接または間接に行ってはならない。
1 殺傷(さっしょう)
2 逮捕監禁(たいほかんきん)
3 爆撃
4 自爆
5 抑留および拘禁
6 拷問
7 虚偽の宣伝
8 虚偽に基づく提訴
9 精神的暴力
10 マインドコントロール
11 その他暴力
(4)国が国民の平和的生存権を犯す行為を行うとき、国民は、裁判所にその行為の差し止めを求めることができる。
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★インターネット九条の会憲法部会担当者の感想
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最近更新をサボっていますが、インターネット九条の会サイト上で「憲法を知ろう」http://kempo9.com/cms2/index.php他を担当している「タジマン」と申します。
日本国憲法2.0開発部さんの「憲法改正案」を、一通り読ませていただきました。
第一章・第一条で、憲法の目的という項目を設置し、憲法が国家に対する命令書であり、国民へ対する命令書ではない旨を、きちんと表記するなど、全般を通じきわめて真面目な取り組みだと思います。
(http://blog.goo.ne.jp/nihonkoku_kempou/c/e3bb06d494899cf1dc0ab391f9f8eb49)
ただし、改正案全般について「解釈改憲を許さない」との視点からか、条文が饒舌にすぎる部分もあったりして、ここいらも議論する余地はあると思います。
しかしおそらく日本国憲法2.0開発部さんは、そう言った議論を喚起しその結果、憲法に対する国民の関心をさらに寄せようという思いで、あえてこのような記載としたのだろうと感じられました。
多くの方がこのサイトを訪問されて、議論に参加あるいは議論の状況を見ながら、ご自身でも研究をされますと、結果として現行憲法への理解もより深まるものと思います。
いわゆる「護憲の側」の一部からは護憲の運動をしているのだから、こちら側からは一切「憲法改正」の案を出してはならないみたいな狭い話も、たまに聞いたりします。しかしこれはあまりにも馬鹿げた話です。大いに憲法について議論をすべきです。
つまりそれは
「国のグランドデザインをどうするんだ?に関する認識を互いに深めることができる」
ということでもあるからです。
日本という国をこれからどうして行くのか?と言った前提の認識を深め、それに関連して憲法の知識(存在意義・役割の正しい認識)を正しく深めた上で
「でもやっぱり、今の日本、そしてこれからの日本には今の憲法と
九条が必要だ」
という立場を国民の過半数にするために、私たちの運動を、もっともっと柔軟に広げるべきでしょう。
このサイトはそういう意味でも、切り口が新鮮で、憲法的な知的要求を満たす素晴らしいサイトだと思いました。こちらのサイトをぜひ訪問されて、憲法そのものを深く考える契機となれば、とても良いと思います。